2012年10月29日月曜日

one step beyond


土曜日に相模原に行ってきた。

フォトシティ相模原という賞の受賞作品展とニコンが運営するポートフォリオレビューのため。

新宿にあるニコンサロンでは35歳以下の新人写真家が作品を発表できる場としてギャラ

リーを設けている。

ポートフォリオレビューではプロの写真家の方に作品を批評してもらい、いい作品なら

ニコンのギャラリーで展示も可能になる。

自分は見学だけという形で参加してきた。

今回の審査の方が北島敬三さんだったのだが、写真の選び方が見事すぎて驚いた。

まとまりの無い何十枚もの写真からあっという間に選んで、見やすいものにしていた。

基本的に写真は「撮る、選ぶ、プリント」の大きな三つの行程の後、作品として完成する

と自分は思っている。

今の世の中は一億総フォトグラファーと言われるくらい誰でも写真を撮る。

でも、その次の「選ぶ」という作業が実はすごく難しいうえににとても大事なことだ。

それで作品の印象と内容が決まってくるから。

写真集や簡単なzineなどを作ったことがあるひとならその大事さを身を以て知っているはず。

自分は今まで撮る作業を10としたときに、選ぶは5の力も使っていなかった気がして

いたが、今回の北島さんの選び方を見てから考えを改めようと思った。

極端な話しではあるかもしれないが撮るを8、選ぶを10にしたほうが今よりいいものが作

れるような気さえした。

北島さんは会う前までは何となく怖そうなイメージだったけど、実際はすごい熱い写真家

だった。

一人ひとりの作品に対して真っ向から向かっていく姿勢で、みんなにいい写真を撮ってほ

しいというのが伝わってきた。

ほんとは撮るも選ぶもプリントも10以上の力をだすぐらい熱くならなければと教えられました。

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